コロナ禍の下での大学入試政策及び個別大学の入試設計のための総合的大学入試研究

研究計画

　最初に2021（令和３）年度入試におけるCOVID-19対応の検証を行う。そもそもCOVID-19 の登場が大学入試で測定すべき能力を変えてしまう訳ではない。COVID-19 の影響下にあっても，わが国の大学入試政策として長年推進されてきた多面的・総合的評価への志向性を諦めるべきではない。学力の３要素を含む能力評価に対する技術的側面を総合的に検証したうえで，コロナ禍の下での大学入試のあり方を検討する。

　本研究における研究組織概念図は以下に示すとおりである。ただし，研究開始後２～３年程度で研究体制を見直す可能性がある。

研究体制

【入試政策検証班】

中長期の政策分析に基づき，現状に役立つエビデンスを収集する計画立案
共通１次導入時から現在にかけての近年の大学入学者選抜政策を検証
高大接続改革とその方針転換及びコロナ禍の双方に見舞われた2021（令和３）年度受験生に対する影響に関わる調査

【多面的・総合的評価班】

高大接続改革の方針転換とCOVID-19 の影響下で，多面的・総合的評価を推進していく方法の追究
英語４技能評価，記述式問題，主体性評価の導入と方針転換が多面的・総合的評価の実施に対して及ぼした影響の分析

【評価測定技術班】

2021（令和３）年度入試におけるCOVID-19 への対応等による大学入試の評価測定技術の変化に関する分析
オンライン面接，オンライン筆記試験，項目反応理論（IRT）を基盤としたCBTなど，情報関連技術の導入に関する調査，分析

【コロナ対応検討班】

「ウィズ・コロナ社会」における大学入試の変化に関する総合的検討
2021（令和３）年度入試におけるCOVID-19 対策に関する総合的分析
諸外国におけるCOVID-19 の大学入学者選抜への影響に関する調査・分析

研究概要

研究計画

研究体制